WORKS

自分の山の唐松の家

先祖代々受け継がれた森の木を使い家を建てる。
山に人の手が入ることで健全な森をつくる。

周囲をリンゴ畑に囲まれたのどかな立地に、ご実家の山の木をふんだんに利用した伸びやかな住まいです。敷地は東西に長く、南側と東側に接道があります。道路沿いに塀を設けることでプライベート性の高い庭をとし、庭と室内空間が繋がる平面構成としました。薪ストーブを設置した吹抜を中心に各部屋を設け開放的な空間としています。樹齢80年ほどの自分の山の唐松を大黒柱とすることで力強さと温かさを醸しだしつつ、障子など和の要素も組み込んだ落ち着きのある空間としました。また、必要な場所に十分な収納スペース(副玄関・食品庫・ファミリークローゼット・室内干し・物干し)を設けることにより暮しやすい住まいとなっています。

自分の山の木をつかう。
川上村にあるご実家の山の木(唐松)を主構造材として利用しています。計画から完成まで約3年かかりましたが「自分の山の木」で「自分の家」を建てることは喜びがあります。そして、山に人の手が入ることは山林の整備にも繋がります。
近くの山の木でつくる家作り=地産地消の家づくりは、地球環境・室内環境どちらにとっても健全であることが出来ます。私たちの豊かな暮らしを持続させるためにも、地産地消の家づくりをしていきたいと考えています。

〇 山の木が建築になるまでのフロー
1 森林調査 木をどこにどう使うか検討
2 伐採   必要な立木を伐採
3 乾燥   人工乾燥をし、野積みし乾燥
4 製材   建築の寸法に合わせて製材
5 木材加工 大工さんの手刻みで加工
6 建方 

DATA

所在地 長野市
竣 工 2008.2021年
構 造 木造 2階
用 途 専用住宅
床面積 196㎡
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